世界で最も使用されているであろう記数法は『十進法』

[1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事]

こんにちは、財前です。
今回も、西野亮廣さんが過去にサロン内で公開された記事を載せたいと思います。

オンラインサロン 投稿日2018年12月24日(月)

おはようございます。
鼻の中が切れてカサブタができて、鼻クソが詰まっている感じで気持ちが悪いので、そのカサブタを取ったら、また切れてカサブタができて……という鼻クソ無限地獄に落ちた西野です。

さて、今日はゴッリゴリにエンタメの話です。
まずは、コチラをご覧ください↓

https://gamp.ameblo.jp/nishino-akihi…/entry-12392720861.html

『えんとつ町』はレター達が人々を守る為に作った巨大な密室なんですね。
外部との交流を避ける為に、煙で空を塞いで、『外』という概念を無くしちゃったわけです。

少し遠回りになるけど我慢して聞いてください

突然、話は変わりますが、現在世界で最も使用されているであろう記数法は『十進法』(10まで数えたら、次に繰り上がる)です。
僕らの指が10本なので、モノを数える時は『10』で区切るのが何かと都合が良かったわけですね。

ちなみに、映画『えんとつ町のプペル』の美術チーフの佐藤さんは、「ナメック星人は指が4本(両手で8本)なので、ナメック星は8進法だと思う」と言っていました。なるほど(*^^*)

ま、とにもかくにも、人間は『十進法』の方が何かと都合が良いのに、時計は「12時」まであります。
そういえば、一年も「12ヶ月」です。
1フィートは「12インチ」だし、、
1シリング(貨幣の単位)は「12ペンス」だし、
昔の1ポンドは「12オンス」だし、
1インチは「12個」の線に分けられるし、
1ダースが「12個」です。

何故か、日常のいたるところで、チョコチョコと『12進法』が採用されています。
「12」というメチャクチャ中途半端な数字で繰り上がっちゃうのです。
計算するのが面倒くさそうです。

なんで、12進法?

12進法が使われる理由はいくつかあります。
『12』が、「2.3.4.6で割りきれる数字」という都合の良さも、そのうちの一つです。
たとえば、ビザを12等分すると、一人で食べても、二人で食べても、三人で食べても、四人で食べても、6人で食べても、12人で食べても、皆と同じ分だけ食べることができます。

10等分だと、そうはいかないんですね。
んでもって、ピザを切り分けることを頭の中で想像して欲しいのですが、ピザを『10等分』するのって、メチャクチャ難しいです。
『12』は意外と便利な数字なんですね。
そして、本題はここから。

人間が昔から『12』を使ってきた一番の理由は、天体にあります。
1年が365日なのは、夜空の星が同じ場所に戻ってくるのが365日かかるからです。
んでもって、月の満ち欠けは30日周期。
365日を30日で割ると『12』。

そんなこんなで、1年は「12ヶ月」になったわけですね。
『12進法』は夜空に由来しているわけです。

ここで『えんとつ町のプペル』の話に戻る

わざわざ大量の煙を焚いて懸命に「空」の存在を隠そうとしたレターが、「12進法」を採用するでしょうか?
「時計の針って、なんで12までなの?」という疑問を持たれてしまうと、かなり都合が悪いです。

「12進法」は、「空」を隠そうとするレターにとってみれば、リスクでしかありません。
となってくると、レターは「12進法」を廃止すると思うんですね。
季節は巡るので、「1年=365日」は動かせない。
そこで彼は、365日を8等分して、一ヶ月を45日にして、一年を8ヶ月にしてしまう。

『8進法』ですね。
『8』は聖書の「復活」や「新世界の想像」を意味する数字です。
信じるか信じないかは、あなた次第。
当然、時計の目盛りは『8』まで。

こうなってきたら、『えんとつ町のプペル美術館』や『POUPELLE HOTEL』やスナック『Candy』や『天才万博』に置いてある時計は、一番上が『8』の変な時計にしてしまった方が面白いでしょうね(*^^*)

「なんで、えんとつ町の時計は『8時』までなの?」と疑問を持った子に対して、上のストーリーを語ってあげることができる。
たった時計盤一つに、物語を埋め込むわけです。
目に写るもの全てに意味と理由と物語を内包させて、厚みを生む。
ファンタジーは、こうやって作るんだよ(*^^*)
『天才万博』まで、あと2日。

以上、2018年12月24日(月)に西野亮廣エンタメ研究所で投稿された記事でした。

次回予告

『12進法』の別の由来からヒントを得た。

salon.otogimachi.jp