マルタ・サンポーニャ

[1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事]

こんにちは、財前です。
今回も、西野亮廣さんが過去にサロン内で公開された記事を載せたいと思います。

オンラインサロン 投稿日2018年11月6日(火)

おはようございます。
エッチをする時に発生する恥ずかしい声を、枕を顔をあてがうことで相殺している西野です。
ときどき、「西野さんのオンラインサロンでは、読むだけで満足してしまって、活かせない」という声を聞きますが、それは「今週の少年ジャンプはメチャクチャ面白かったけど、活かせない」ぐらいの可笑しさがあって、読むだけで満足してもらって大丈夫っす。
すっかりお忘れかもしれませんが、メチャクチャ売れっ子の作家が毎日記事を投稿しているのが『西野亮廣エンタメ研究所』です。
「読み物」として扱ってもらえれば大丈夫なので、実生活に落とし込めなくても問題ないです。
といっても、まだ「読み物」として捉えられない人がいると思うので、今日は少年ジャンプの全作家さんが束になっても敵わない規模のストーリーの一部をご紹介します。

星空キネマ

先日、友人から僕の絵本のストーリーについて、もろもろ質問をいただきました。
そこで、「あれはこうで、これはこうなって、そこは◯◯になる」という話をしたら、「そういうストーリーだということを、皆、知ってるの?」と訊かれ、そういえば(以前、動画ではお話ししましたが)テキストでお話ししていないので、今日は絵本のストーリーの一部をお話しします。

さて。
たとえば僕は、宮崎駿さんの晩年の作品が好きではなくて、『カリオストロの城』や『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』が好きなんですね。
宮崎駿さんに限らず、ほぼ全ての作家さんに通ずることですが、若い頃に作られた作品の方が好きなんです。
語弊を恐れずに言うと、晩年の作品は説教臭くて嫌いなんです。
となると、西野亮廣の作品もいずれ説教臭くなることは明白で……てなわけで、25歳の頃に一生分の作品のプロット(ラフ原稿)を書いてみました。
つまるところ今は、25歳の西野亮廣が書いたプロットを順々に形にしていっている状態っす。

絵本においては、「あの星で、あれが起こったから、この星でこうやった」といった感じでストーリーが全て繋がっていて、基本的には、とある50年間の宇宙を一個作っています。
処女作は、世界中の人が眠った時に見る「夢の脚本」を描いている作家「Dr.インク」が登場す?『Dr.インクの星空キネマ』という作品ですが、「Dr.インク」は、また、別の作品で登場しますし、『えんとつ町のプペル』は全20話のうちの、ただの「第4話」っす。

マルタ・サンポーニャ

この星空を巡る物語のキーパーソンは「配達屋」として活躍している『マルタ・サンポーニャ』という猫ちゃんです。
『えんとつ町のプペル』の冒頭で心臓を落っことしちゃった彼女です。
サンポーニャの正体は、僕らでいうところの「死神」で、死を迎えた人の元に現れます。
彼女は死にたてホヤホヤの心臓(魂)を惑星『グリンゴ』に運んで、そこで心臓を星にします。

つまり、サンポーニャは『星空』を作っているわけです。
彼女からすると、あらゆる生物に「永眠」してもらわないと星を作れないので、Dr.インクに夢の脚本を描かせて、その脚本を、あらゆる生物のもとに配達して、毎夜、「眠る訓練」をさせています。
人間だと80年くらい訓練すると永眠して、永眠したら心臓(魂)を頂いて、そいつを惑星『グリンゴ』に配達します。
サンポーニャがやれる仕事は、「心臓(星の種)を運んできて、星にするまで」で、そこから先はグッドモーニング・ジョーという星空コーディネーターのオッサンが、夜空にバラまかれた星の位置をイイ感じに配置します。

彼らは宇宙をキャンバスにして、分業制でアート作品を作っている感じっすね。
僕らが、植物性(そもそも生き物を殺して生まれた)絵の具を使って、絵を描くノリっす。
『星空キネマ』と名付けた、この物語を全て形にするには、あと30~40年ぐらいかかると思います。
口頭で、プロットを話すだけでも、4時間ぐらいかかると思うので、今日は「マルタ・サンポーニャ」に絞ってお話しさせていただきました。
月額1000円の『読み物』として、面白がっていただけると幸いです。
『グリンゴ』

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以上、2018年11月6日(火)に西野亮廣エンタメ研究所で投稿された記事でした。

次回予告

エンターテイメントと宗教。

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