全員クリエイター、全員オーディエンス時代の『劇場』の形

[1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事]

こんにちは、財前です。
今回も、西野亮廣さんが過去にサロン内で公開された記事を載せたいと思います。

オンラインサロン 投稿日2018年11月3日(土)

おはようございます。。
冒頭の挨拶(ツカミ)の辞めどころを失って苦しんでいる西野です。
昨日は、サロンメンバーの皆さんと映画『えんとつ町のプペル』のテーマソング『Shine On Me』のコーラスのレコーディングでした。
(※昨日の模様は11月11日放送の『EXD44(テレビ朝日)』で放送されます。出演することはSNS等で言っちゃってもいいですが、内容は内緒ね(*^^*))

チビッ子から大人まで200名が参加してくださり、「ヘタクソでもいいから大声で」をモットーに全力でレコーディング。
その、あまりの全力っぷりに、涙する作曲家のヤナエルさん。
お忍びで来たのに、結局、皆に歌をレクチャーすることになっちゃった音楽監督の渡邊崇さん。
(※渡邊崇さんのクラウドファンディング↓)

なんだか、もう、カオスでした。
元来、エンターテイメントの世界では、お客さんの役割は『受信』であったのですが、それがもう退屈になってきて、『発信』の割合が増えてきて、ついには「自分達が観る映画のテーマソングのレコーディングに参加する」までに発展しました。
『全員クリエイター、全員オーディエンス』の世界です。
その世界はオンラインサロンと、とても親和性が高く、仕組み的には新しくも何ともない(Facebookの非公開グループに誘導するだけの)『オンラインサロン』が、ここにきて取り沙汰されているのは、そういった理由があるのだと思います。

今日と明日は、渋谷ヒカリエ8階のギャラリーで、サロンメンバーに『えんとつ町のプペルVR』のモニターになってもらい、その横では、サロンメンバーと一緒に『えんとつ町のプペル美術館』に展示する予定の巨大シャドーボックス作り。
文化祭やバーベキューのような毎日です。

全員クリエイター、全員オーディエンス時代の『劇場』の形

舞台袖からステージまで斜めに廊下が伸びていた『能』の舞台から、客席後方からステージに向かって廊下(花道)が伸びた『歌舞伎』の舞台へと変わり、そこから、廊下自体が取っ払われて舞台袖から直接ステージに繋がる今の劇場の形(額縁舞台)へと変わったように、劇場の形は時代に合わせて、観客の需要に合わせて、最適化する必要があって、今がまさに、劇場の形を変える時期なのだと僕は考えています。
『全員クリエイター、全員オーディエンス』時代の劇場というのは、ステージの上と下があってはダメで、出演者と観客が対面になってもダメ。

つまるところ、クリエイターとオーディエンスを分断しちゃダメ。
さらには、オーディエンスが参加できる(お客さんが主役になって発信できる)余白を作らなきゃいけないので、クリエイターの出番を削る必要があります。
そんな考えをまとめていくと、現代の劇場の形の正解は『町』という結論になったので、今、美術館を真ん中に置いた町(えんとつ町)を作っています。

昨日、「えんとつ町で焼き芋屋さんをやりたい」というサロンメンバーに会って、あらためて、僕の仕事は彼らを主役にしてあげることだと確信しました。
何百年か続いた『額縁舞台』のエンターテイメントを根底からひっくり返す「日本列島ドンガラガッシャン大作戦」です(*^^*)

【追伸】
ごめん。
今日、2時頃にギャラリーに行けると思ってたら、毎日キングコングの収録が入ってて、3時頃になりそうです。
ごめんねー!
作業進めといてー

以上、2018年11月3日(土)に西野亮廣エンタメ研究所で投稿された記事でした。

次回予告

マルタ・サンポーニャ。

salon.otogimachi.jp