『紙の本』の価値はどこだ?

[1年前の西野亮廣エンタメ研究所の記事]

こんにちは、財前です。
今回も、西野亮廣さんが過去にサロン内で公開された記事を載せたいと思います。

オンラインサロン 投稿日2018年12月5日(水)

こんにちは。
コンビニでチクワを買ったら、レジ機に何故か「20歳以上ですか?」と年齢確認をされて、『YES』を押した直後に、隣のレジだったことに気がついた西野です。
隣のレジに並んでいたオジサンに会釈をされました。

今朝、たしかに記事を投稿したハズなのに、反映されておらず、せっかく書いた長文が丸々無くなっていて、絶望の中、リベンジしております。
さて。

ありがたいことに本を出版する機会に恵まれ、今後も本を出版し続けていくと思うので、ここらで『紙の本』の価値についてあらためて考えてみたところ、一つの仮説に辿りついたので、今日は、そちらを皆様に共有します。
実に「西野っぽい」仮説です。

『紙の本』の価値はどこだ?

YouTubeやSNSでレビュー(内容&感想)があがっている上に、加えて僕の本は撮影&コピペ全然オッケーなので、『機密性』という点では、昔の紙の本に比べで、現代の紙の本は価値が下がっていると思います。

「持ち運び」という点では、やっぱり電子書籍に軍配が上がってしまいます。
となってくると『紙の本』の価値(アドバンテージ)は何なのでしょうか?

僕は以下の3つかなぁと思いました。
①マインドシェアをとれる
②途中から読みやすい
③スマホを奪わない
…順に説明します。

①マインドシェアをとれる

たとえば、『新世界』を鞄から取り出す時に、読者は一瞬、キングコング西野のことを考えます。
これが、電子書籍だと、そうはいきません。

紙の本を持ってもらうことで、“キングコング西野のことを考えてもらう時間が増やせる”わけですね。
これは紙の本の大きなアドバンテージだと思います。

②途中から読みやすい

たとえばFacebookに投稿された3万字の文章を読んでいて、一旦スマホを閉じて休憩してしまうと、続きを読む時には、さっき読んでいたところまで延々スクロールしなくてはなりません。

これか紙の本だと、一旦閉じる際に、折り目か『しおり』を挟んでおくと、続きを読む時に、さっき読んでいたところがパッと見で分かるので、スクロールする必要などありません。
当たり前すぎて、流しがちですが、紙の本は途中から読みやすいです。

③スマホを奪わない

紙の本は、本を読みながら、LINEを打つことがでにます。
読んでいる途中に気になったページを写真に撮って、Instagramにアップすることもできます。

これが(スマホの)ネットニュースに投稿された文章だと、そうは行きません。
お目当ての女の子からLINEがきた時に、一旦ページを閉じなきゃいけなくて、再開時には地獄スクロール。
紙の本はスマホを奪わないから最高です。

以上のこと(とくに②と③)を踏まえて、ボク、面白いことを思いついたんです……

「大ヒット中の『新世界』をネットて全ページ無料公開しても、売り上げが落ちないどころか、売り上げが伸びる」という仮説です。
全ページ無料公開されたビジネス書を読みきるまでの3~4時間(読むのが遅い人は1日~2日)スマホ開きっぱなしはさすがにありえなくて、途中まで読んで、また続きを読もうと思ったら、さっき読んだところまで延々とスクロールしなくちゃいけない。

こうなってくると、読み手の心の中にある選択肢は二つだと思います。
「面倒くせーから、読むのをやめる」
「面倒くせーから、紙の本を買う」
読むのをやめてもらえればネタバレしないし、
買ってもらえれば万々歳。

どちらに転ぼうが、売り上げが落ちることはない(その可能性は極めて低い)。
一番面白いのは、「売り上げが落ち着いた頃にやる」ではなくて、「ヒットしている最中にやる」だと思います。
どう思います?

「どう思います?」と何も、もうボクの中で答えはまとまっているんだけども(^o^)v
仕掛けてやろうと思います。

【追伸】
さっき、幻冬舎の舘野さんと話してて、28日の忘年会の余興で生まれてはじめてラップに挑戦するんだって(^o^)v

『純恋歌』
皆、歌を覚えて、客席からサポートしてあげてネ!ボクも客席で熱唱する!!

以上、2018年12月5日(水)に西野亮廣エンタメ研究所で投稿された記事でした。

次回予告

『絵本』と『音楽』のコラボの正解は?

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